お母さんと赤ちゃんを結ぶへその緒を「さい帯」と言い、さい帯と胎盤の中に含まれる血液を「さい帯血」と言います。さい帯血は造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)をたくさん含んでいるので、正常に血液を造れなくなった患者さんに移植することで、血液を造る力を回復させることが期待できます。これを「さい帯血移植」といいます。
公的さい帯血バンクは、白血病をはじめとする血液疾患などにより「さい帯血移植」を必要とする患者さんのために、妊婦さんからさい帯血を集め、患者さんの移植に使えるようにするための調製・保存・検査と、移植病院への引き渡しを行っています。
世界でのさい帯血供給数の半数以上が日本国内で、多くの患者さんがさい帯血移植を必要としていることがわかります。
1年で採取されるさい帯血は約20,000本ですが、その中で基準を満たして保存されるさい帯血はわずか約2,500本。急速な少子化の進行に伴い、さい帯血の確保が難しくなっています。これからも安定的に患者さんの元へさい帯血をお届けするために、公的さい帯血バンクへのさい帯血の提供にご協力をお願いします。
いま、ドナーを待っている患者さんがいます
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